2019年度 園長の独り言

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4月1日 卒園式が終わりました。

 2020年度が終わりました。コロナウィルスのため卒園式は来賓へのご案内は行いませんでした。今の時点では職員、子どもたちともに健康を守られて過ごしています。入園式は4月4日に予定していますが、この式も来賓を呼ばず、新入園児とその保護者、そして職員だけの入園式となる予定です。

世界はコロナウィルスによって何か重苦しい空気が漂っています。これから、どのような世界になるのかみんな心配しています。人の交流が制限され、経済は停滞しています。3月になってから倒産する会社の報告が毎日のように帝国データーバンクからメールによって流れてきます。そして今日は何人感染者が増えているというニュースが簡単に知ることができます。。いつになったらこのウィルスは収束するのか分からず、不安ばかりが増長されている毎日になっています。

今日は2時から辞令交付式が行われました。理事長から職員一人ひとりに新しい辞令が手渡されました。保育園は今の時点ではいつもと変わりがありません。子どもたちの元気な声が園内にあふれています。4日から新入園児を迎えるために職員はいつものように忙しい日々を過ごしています。この日常が変わりなく続くように祈る毎日です。


1月30日 邑原牧師が離任しました。

2020年1月29日ついにこの日が来てしまいました。邑原牧師は江刺教会を離任し、そして2月1日より隠退教師としての生活が始まります。生活も山梨県富士吉田市に転居されました。1月の礼拝は牧師との別れを惜しみ、他教会の方々が多く江刺教会の礼拝に参加されました。

改めて私たちは邑原牧師の存在の大きさを感じています。そして29日の離任を迎え、心の中に大きな空洞が空いたような喪失感を感じています。教会員は別れの時を涙を流しながらじっと耐えていました。

奥羽教区は邑原牧師によって「一つなる教会」としての働きを行ってきました。その働きは多くの方々を、また、教会を支え希望を与える働きでした。あえて小さきもののために、力のないもののために全力で行動してきました。多くの牧師たちに教会の在り方、牧会の在り方を示されてきたと思います。特に東日本大震災の復興に向けた働きは私たちに希望と勇気を与えてくれました。

数の多いことや、資金の多いことを良しとせず、あくまでその働きや内容、人のため、教会のためにということを優先された牧師でした。見た目は大胆に決断し、行動していましたが、その精神は繊細であり、行動する姿は優しさでした。信仰生活の喜びを声を大にして語っていましたが、信仰生活の厳しさを数多く体験されていました。心は細やかであり、優しく、信仰においては真理を求め決して妥協することのない教師であったと思います。

別れの時を迎えてしまいました。私たちにとっては邑原牧師は勇気であり希望でした。邑原牧師の声を聞くことはできなくなってしまいました。当分の間、この喪失感を共有しながらの生活を続けることになります。しかし、寂しいです。


1月6日 新しい年になりました。


2020年となりました。江刺保育園は6日(月)から本格的な保育が始まりました。まだお正月気分が残っていて切り替えができていないのですが、子供たちの元気な顔を見て、新しい年の保育が始まったことを確認しました。

年度の後半になり、まもなく卒園に向けて準備が始まります。同時に新年度の保育計画を練ることになりますが、職員採用をしたいのですが、今年も求人は難しいようです。単年度での求人は難しくなってきています。

長期に渡って職員を確保する手立てを考えなければいけないことを実感しています。求人紹介業者から頻繁に連絡を頂くのですが紹介して採用した場合30万円以上の費用が掛かってしまいます。

お金がかかるからというわけではないのですが、業者からの紹介での採用にはどうしてか踏み切れないのです。

保育人材が見つけられない状況なのに紹介業者には人材が確保されているというのはどういう訳なのでしょうか。紹介事業者に登録するより、直接施設を訪問しその施設が自分の持っている能力と合うのかどうか自分で確認すべきではないかと思うのです。

それを煩わしく感じるのか、自分の人生の重要な決定を人に任せる人が多くなっているのは現代社会の特徴なのでしょうか。人間関係が苦手な人たちが増えているのだと思います。

紹介業者を利用するのはひろく保育園を検索しきっかけを作って貰えるということなのかもしれませんが、現在就労中で自分で探すことが困難である方たちが多く利用しているのだろうと思います。

しかし、新たな施設で働くことを望むのであればもっと自分の力で挑戦してほしいと思います。そのような人材を私たちは求めています。保育は高度な人間関係を構築する働きだと思いますので、その働きの中で自分をどのように生かすのか、これからどのように生きていくのかということをしっかり念頭に置いて取り組むことが求められると思います。


12月18日 クリスマスになります


保育園の発表会は終わりました。この発表会は子どもたちから私たちへのクリスマスプレゼントだと思います。今を生きている子どもたちの大きな喜びを私たちも一緒に共感できることが私たちを励まし、私たちに生きる力を与えてくれるのです。

この子どもたちの姿を私たちは共感し、ありのままを受け入れることでお互いに命が共鳴し、高め合うことが出来るのだと私は信じることが出来るようになりました。だから保育という働きは尊く、大きな喜びを得ることができるのだと思います。

クリスマスは忘れかけていた大きな喜びを神様の恵みとして思い起こすことが出来る出来事なのです。子どもたちは何も疑うことなく素直な気持ちでクリスマスを迎えることが出来ます。大人は心の中の不安や、苦しみ、そして満たされない欲望等によって本当に大切なものを見ることが出来なくなってしまいました。

子どもの方が生きる楽しさを理解できるように思います。子どもの方が心の優しさや、思いやりを感じる心を持っているように思います。私たちは本当に大切ものを理解できなくなっているのかもしれません。このクリスマスの時に自分の心を見つめ直したいと思います。

疲れた心と肉体を癒すことが出来るように祈りながらクリスマスの時を過ごしたいと思います。

11月7日 文化祭について

10月12日(土)午前10時から午後2時まで行われました。子ども達の作品展示、食堂、バザーも行われました。

私たちにとっては大きな行事である文化祭が無事終了しました。この日は台風19号が関東に上陸した日です。文化祭が出来るのかどうか不安でしたが、幸い小雨は降りましたが穏やかな天候に恵まれ無事に終えることが出来ました。

このような状況でしたので誰も来ないのでないか、来ても少ない来客だろうという予測でしたが、予想に反してたくさんの皆さんが見に来てくださり、用意した食べ物も完売することが出来ました。

今年の子どもたちの作品は、私が言うのもおかしいのですが、とても素晴らしい作品ばかりでした。しかも4月から今までの成長の様子が作品を通して見事に表現されていました。

事前に子どもたちの絵についての県教育センターの先生から研修を受けた職員たちからの伝講があり、それを参考にして子どもたちの絵や制作表現を支えることが出来ました。

子ども達の表現は「上手、下手」ではなく、子どもがありのままの自分自身を心のままに表現できることが大切であるという事でした。それがこれからの成長に大切な体験になるという事でした。

保育士はその子の表現を評価するのではなく、一緒に共感できることが心の成長に大切である事を、文化祭の作品作りを通して共に体験することが出来たと思いました。

保護者の皆様が、さまざまに協力してくださり良い文化祭を行うことが出来たと思います。


9月23日 インフルエンザの猛攻

9月6日の運動会が終わり8日の月曜日に熱で休んでいる子どもたちからインフルエンザA型の感染が報告されました。なんで今頃インフルエンザなのかと思っていると感染者が11人になってしまいました。次の日には全部で30名の子供たちが感染していました。

職員も2名り患し、近隣の学校や施設に連絡し、保健所にも報告しました。このまま閉園しようかとも思いましたが、重傷者がなく、職員も体調を崩しているものがなかったので、お休みできる人は休んで頂くという連絡を出し、保育は続けることにしました。

結局次の週には子どもたちはほぼ全員元気になりましたが、主任保育士が熱が出て、インフルエンザになってしまいました。現在はインフルエンザが流行ったのがウソのように全員元気に回復しています。インフルエンザは冬の病気ではなくなったのです。

気候変動に驚いていますが、流行りの病気も季節感がなくなっていることに何かしら地球規模で環境が変化しているのでしょう。今年の予防接種はどうしたら良いものでしょうか。

9月12日に理事会があり保育の無償化と給食費の実費負担について協議しました。この制度の問題点と疑問が各理事から発言がありました。私たちの保育園では今までと同じように食育活動を行うこと、実費負担額は4,500円とすることが決定されました。

9月18日、19日と盛岡で任意監査を依頼している佐藤晃信税理士事務所主催のセミナーがありこの件についても講義がありました。今後の運営について等、のお話を聞くことができました。現状では保育園の利用者がまた増加しているのだそうです。

外国では子ども達のために無償化が考えられているが、日本ではこの無償化は子どもたちの為というよりは大人の為の制度になっている。子どもと親の関係性が失われてしまうという問題点が指摘されていました。

国もまだしっかりと制度が固まっていないのです。給食費の実費負担の額がようやく9月19日に決定しました。施設だけでなく、市町村もこの制度について混乱している状況が続いています。


9月6日 明日は運動会です。

ようやく、猛暑から解放され過ごし易い日が続いています。明日は運動会です。毎日運動会の練習が行われ、子どもたちはすっかり競技を楽しめるようになりました。

それぞれの職員は運動会に使う小道具や大道具作りを保育活動の合間や残業をしながら準備に余念が有りません。最近どの施設でも午前で全てのプログラムを終了するのが一般的になりました。私たちの保育園は昼食を挟み、午後2時過ぎまでプログラムが続いているのです。

保護者の方たちはお弁当作りで今日の夜や明日の早朝は大変だと思いますが、子どもたちの為に一生懸命にお料理されるのです。保護者会の役員会では出来るだけこのままの運動会を続けて行きましょうということで、私たちを励まして下さっています。

子どもたちにとってやはり何よりの楽しみはお弁当の時間なのだと思います。この時間はどの子も最高の笑顔でお弁当を頬張っているのです。午後のプルグラムの最後は4歳児5歳児の紅白リレーです。大人も子供の大変盛り上がり、最後に大きな感動が会場に広がるのです。

勝利するしないなどの結果はどうであっても子どもたちが確実に逞しく成長していることを全員で確認できるのです。会場が一体となってこの時を楽しみ、大きな喜びに満たされる時、生きている希望を、大きな恵みを分かち合うことが出来るのです。

私たちの運動会はそんな運動会だと私はいつも思います。この運動会を支えてくれた神様に、全ての人たちに、そして子どもたちに心から感謝です。


7月3日 無償化の制度が始まりますが、どうして給食費は無償ではないのでしょうか

暑い夏になりました。九州では大雨による危険警報が出されています。私たちのところでは夏の強い日差しがありますが、災害になるような危険な天候にはなっていません。子どもたちはプール遊びに夢中になって楽しんでいます。保育園は決算が終了し役員の改選やそれに伴う資産変更登記、施設代表役員の登記等完了し一段落ついたところです。

7月に岩手県の指導監査がありそのための資料作りに取り掛かっているところです。20日は夏祭りが有り保育の先生たちはそのための準備に忙しくなります。6月22日に職員全体会議を行い「児童虐待」についての研修を行いました。最近の事例を基に保育園としていかに対応するのか、虐待予防の為に保育園はどのような保育を行わなければならないのかを講義し、具体的な事例を基に研修を行いました。私たちの社会においてあるべき人間関係が失われつつあること、保育園が保護者、その子どもたちを支えるために重要な働きをしていることを改めて職員全員で確認しています。

保育制度が10月より3歳以上の教育保育の無償化が実施されることが決まりました。例によってまた、具体的なことが何も示されていません。この制度は多くの保育関係者には疑問のある制度です。給食費は利用者の実費負担とされている部分です。保育園では給食は保育の一貫として捉えられています。子どもの成長にとって食事そしてこれに関連する取り組みは非常に重要な対応であるのですが、これを利用者の実費負担とすることによって食育の取組が大きく後退してしまうのではと危惧しています。

食事の内容が悪くなるとか、良い食材を使えなくなるという事ではなく、食事によって身体的、精神的に子どもの成長を支えて来た食育の取り組みを国は利用者の負担にしようとしているのだと解釈してしまいます。保育の無償化と言う言葉で政府は声高に叫んでいますが、保育園利用者にとっては実質保育の負担増になっているのです。食育基本法と言う法律が有りますが整合性がとれません。

これについて政府は、殆ど説明をしていません。国会でも何を話しあっているのか全くわかりません。無償化すること自体は良い事だと思いますが、それなら、どうして給食費は有償なのか理解できません。おそらく多くの利用者もこの制度が始まると疑問を持つと思います。


5月16日 少し時間に余裕ができるようにまりました。

決算整理や昨年度の事業報告の作成、理事会の準備、決算監査の資料作り、評議員会準備、WAM電子開示システムの作成、等、4月から目まぐるしい毎日が続いていました。決算理事会が5月11日に在り事業報告、決算が承認され少し余裕が出てきました。行政関係の届出文書の処理がまだ少し残っていますが、この時期は毎年余裕なく過ごしています。

私自身処理能力が多少衰えが有り前より時間が掛かってしまうのですが、仕方のない事として皆さんに許して頂きたいと思います。4月から新しい子どもたちが入園していますが、今年度は昨年より保育園に馴染むのが早いように思います。保育園の生活に長い連休が馴染むのを遅らせるのではないかと心配しましたが、取り越し苦労でした。

子どもたちは元気に楽しく毎日を過ごしています。6月3日(月)は親子遠足です。今年は盛岡動物公園に行きます。例年より参加する方が多く、楽しい遠足になりそうです。お天気に恵まれることを祈ります。

濾水が有り1年以上その個所を調査していましたが、ついに見つかりました。駐車場と園庭の門がある部分の配管から漏れていました。通常の倍近い漏れの水量になっていましたが、その部分の近くに使用していない排水菅があり、漏れた水はその管を通って排水されていたようです。

ですから、地上に水が上がってこない状態になっていたために漏れの箇所が見つからなかったようです。配管を新しくし修繕しました。


4月8日 新しい年度の保育が始まりました。


4月4日に入園式を行いました。今年度の入園式は出来るだけ短時間で簡素に行うことを職員で確認しました。そのために祝辞を一つ無くし、園長と理事長だけにしました。10時開始で10時30分には終了することが出来ました。職員の紹介も無くしようとしましたが、これは初めての顔合わせなので例年の通りとしています。

0歳児が9名で、やはり、いつもと違う環境なので泣き出す子がいましたが、意外と静かな式であったと思います。残った時間は保護者会の総会と、入園後の説明の時間としています。

在園児も担任やクラスが新しくなり、小さい子たちは多少戸惑いも有りましたが、時間が経つと自分の場所をしっかり確保し、友達といつものように楽しんでいました。12時には全てが終了し5日から本格的な保育が始まります。一人ひとりの子どもたちの成長と、私達の働きが支えられますように祈りました。

園長の祝辞を掲載します。

2019年度 入園式 お祝いの言葉
園長 遠藤清賢

江刺保育園の入園式に、保護者の皆様、そしてご来賓の皆様にご出席いただき、心から感謝申し上げます。17名が小学校に入学し、新しく17名のお友だちが入園しました。子どもたち総勢88名、職員27名で新しい年度の保育が始まります。よろしくお願いいたします。
初めて保育園に入園したお友だちはお家の人と離れて過ごすので、不安で、泣いてしまうと思います。皆さんのお家の方々と、進級したお友だちと、そして、私たち職員が一緒に力を合わせて、大切なみんな一人ひとりの成長を一生懸命に支えて行きます。新しく入園した皆さんの不安が楽しみになり、泣き顔が笑顔になるように、保育園が楽しいところであることを一生懸命に伝えて行きます。
 保育園は体と心を成長させる場所です。健康な体になるように、ご飯をしっかり食べて、お友だちと楽しく仲良く楽しく遊ぶことができるように、自分の思いを言葉でお話ができるようになるように、そして、たくさんの人たちから大切にされていることを知り、自分が生まれてきたことをみんなで一緒に喜び合うことができるようになるために、この江刺保育園で過ごします。お互いに命を大切にし、支え合って「人に愛され、人を愛する子ども」になるように過ごして行きましょう。
 豊かな神様の祝福によって、私達職員の働きが支えられますように、そして、子どもたちの健康が守られ、心も体も成長しますように、この子ども達のご家族、ご来賓の皆様が幸せな毎日を過ごし、心から喜び合えることができますように心からお祈り致します。