2021年度 園長の個人的な手記

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2022年5月27日
 奥州市ではコロナ感染者がなかなか減りません。江刺保育園では昨年度に1度感染が出た後はないのですが、近隣の保育園では感染者が出ているのです。小学校や中学校でも出ているようです。しかし、幸いにして無症状や軽症者のようです。安心できる状況ではありません。

子どもたちのマスク着用については、外への散歩や運動などの場合は着用していません。2歳以下の子どもたちはマスクをしないで保育しています。暑い日は私でも何か息苦しさを感じますので、夏になったら子どもたちのマスクは外すようにしたいと思っています。

今年度の決算が終了しました。大きな赤字決算となっています。利用児童が少なかったことが大きな原因ですが、民間の会社であれば賞与の削減等の対応をするのですが、今年度は現状維持をすることで理事会の承認を得ていました。結局、事業収入が減り、逆に人件費が増額し、赤字決算になりました。人件費を積立を取崩赤字幅を減らしました。

一般の会社であれば経営責任が問われるのだと思いますが、理事会で職員の給与を減らさなかったことが良かったと言ってくださったことは感謝でした。2022年度は利用児童は定員を満たしていますので2021年度のような赤字にはならないと思いますが、少子化が進んでしまうと経営は困難になってくるのは明らかです。このまま経営を維持し保育施設を続けられるかどうか難しい時代になってきています。

26日江刺愛宕保育園の加藤園長先生からお電話があり29日お寺で毎年行っている辻山ギター教室の生徒さんたちやその他のギター愛好者のコンサートを開催するので参加して欲しいとのお話がありました。

ありがたく快諾しました。感染者が毎日のように報告され開催は難しいと思っていました。少し準備が足りないかもしれませんが、良い演奏が出来るように気持ちだけはしっかり準備したいと思います。

29日(日)午後2時より会場は江刺愛宕の西念寺(愛宕保育園と同じ敷地です。) 私は松任谷由実の「ノーサイド」とウクライナの平和を願い佐藤弘和さんが編曲した「furusatoとフィンランディア」、宮澤賢治の「星巡りの歌」を演奏したいと思います。一人2曲までとなっているため3曲を演奏することは出来ないかもしれません。


2022年3月4日
 私の長年の夢でしたが、新しいギターを購入しました。楽器は桜井正毅氏制作のMaestro RFという楽器です。水沢の辻山ギター教室の文明先生を通して購入しました。これから音を育てて行かなければなりません。

現在70歳であとどのくらい弾けるのかは分かりませんが、出来るだけ長く弾くことができるように健康に注意したいと思います。もし私が弾けなくなったら、孫の誰かがこの楽器を引き継いでくれればと思います。

この楽器は制作者と世界的なギター演奏家である福田進一先生が話し合って制作された世界的な名器です。しっかりと音を育て、孫の内誰かが良い演奏家となってこの楽器を引き継いでもらいたいと思います。

左手人差し指が変形し痛みがあるのですが、それを忘れて毎日弾いています。前の楽器は西野春平氏制作でよく鳴る楽器なのですが、それ以上に音量、音質、バランスとても素晴らしく申し分ありません。


  

私の日課に母の介護が新たに加わりました。妻が用意してくれた食事の介護と入浴のお世話を朝晩に行っています。父がいた時、母は毎日父のための食事の買い物をしていたのですが、父がいなくなってからはその意欲は無くなってしまいました。

母の日常の大切な働きが無くなってしまいました。ほとんどベットに寝ている毎日です。着替えもしなくなりました。何とか歩行は出来るのですが、徐々に体力が無くなってゆくと思います。

今は何も興味を示さず、人との交流もないのです。近所の方達にお話しに来て下さるようにお願いをしています。父の命が母の命としっかりと繋がっていたことを改めて知らされました。


2022年2月15日
 2月9日(水)9時4分に私の父は逝去しました。これは医師が死亡を確認した時刻です。実際は早朝に息を引き取っています。老衰による死です。自宅で看取ることを決断し、訪問医療と訪問看護を利用しながら過ごす毎日でした。

2月になり食事をとることが出来なくなり、水分も飲めない状態にまでなっていましたが、精神は自分を見失いことなく、最後まで自分が今どのような状態にあるのかを分かっていました。

ですから自由に動くことが出来ず、食べることも飲むこともできない死の時を待つ時間は辛く苦しい時間であったと思います。唾液が循環しなくなっていましたので舌に針が刺さっているようだと訴えることもありました。

私の祖父も祖母も自宅で亡くなっていますが、父のような最後ではなく、二人とも一瞬の出来事としての死でした。自宅で看取るということは意外と私は簡単に思っていたのですが、現実は違っていました。

人が最後を迎える姿をしっかりと私たちは見させてもらいました。家で看取るという判断が父にとって良いことだったのかどうか迷いながらの介護でした。しかし、父が過ごしてきた家と愛する者たちに看取られることは父にとって良いことであった私たちは信じたいと思います。

父が死んだという悲しさよりも、父が今の苦しさや辛さから解放されたことに私は安堵しました。老人ホームで働いていた時に多くの人の最後に接してきましたが、自分の肉親の最後は正直に言えばとても辛く苦しい体験でした。しかし、私にとっては大切で貴重な体験であったと思います。

父と同じ年の母がいますが、父と同様に自宅で看取ることが出来ればと願っています。多くに方々から慰めと励ましを頂きました。心から感謝いたします。

2022年1月11日
 今年は去年のような積雪は無いだろうと思っていましたが、1月になりかなりの雪が積もりました。昨年はクリスマス発表会や礼拝の前にかなりの積雪があり人力ではどうしようもなくて、専門の業者さんに除雪をお願いしましたが、今年はそこまでは積もっていませんが、腰や膝に痛みがあり除雪は正直大変です。

年末にはコロナの感染者がかなり少なくなり終息を期待したのですが、ここになってオミクロン株が流行り前回よりも早いペースで感染者が増えています。心配な状況がまだまだ続いています。

保育園の子どもたちはみんな元気です。お正月休みが続き、保育園に来るのを渋った子もいたようですが、沢山のお友達と遊ぶ時間はとても楽しそうです。今年の発表会は全員休まないで参加することができました。教会のクリスマス礼拝も全員が参加することができとても感謝です。

子どもたちの純真な心で行われる聖誕劇は誰の心にも大きな感動とクリスマスの喜びを伝えることができると思いました。子どもたちはそれぞれ一生懸命に役を演じていました。この聖誕劇の主役はそれぞれの子どもたち一人ひとりです。見て下さった皆さんは真剣にこのクリスマスの喜びを伝えようとしている子どもたちの姿から豊かな神様の恵みを頂くことができたと思います。今までの時を感謝し、これからの時を大きな希望を持って、そして大切に毎日を過ごすことができると思います。

子どもたち一人ひとりに感謝し、神様のお支えと祝福によって子どもたち一人ひとりが成長することが出来ますように心から祈ります。

私の父と母についてですが、ケアマネージャーと相談し、訪問医療と訪問看護、移動入浴を利用し、自宅で看取る対応をすることを決めました。急変時等何かあった場合は24時間対応して頂けます。母は認知症がありますが買い物など自分でできますし、父は特に痛みや特別な医療処置を必要としていませんのである程度自由に過ごすことができます。自宅で命の終わりを迎えることが出来れば本人にとっても平穏な毎日を過ごすことができます。私たちも安心して見守ることが出来ます。ということで父親はほぼベットでの生活ですが、母と共に食事をし会話をしながら毎日を過ごしています。昼は保育園で子どもたちの保育に関わり、自宅では父母を見守るという生活が今の私たちの生活状況です。あとは神様に委ねるだけです。

2021年12月1日
 師走になってしまいました。私は70歳になり体のどこかしらに不調を感じる毎日です。これが人生の終末なのかという実感を妻と共に労わり合っている毎日です。妻は体重を落とすこと、血糖値を下げることに努力しています。

私の父母は未だに健在ですが、既に95歳を過ぎています。父親はほとんど自力で動けなくなってきました。母親は父親に比べると自分のことはできるのですが、認知症の症状が見られます。介護も日常の中で大きくなってきています。

保育園以外にも教会関係の働きや農家組合、農業共済組合、地域の役員等の働きがあり正直自分でもよくできるものだと思っています。特に教会関係の働きは岩手、秋田、青森の奥羽教区常置委員を選任され3県の教会財務関係の責任を担っています。

自分の中ではどうしてこの年になってこんなに多くの役をしなければならないのかと愚痴を訴えるのですが、教会の働きは依頼された以上出来る限り全うしたいと思います。

多くに人たちの祈りに支えられ一日一日を大切に過ごしてゆきたいと思います。

2021年10月26日
 岩手県ではコロナウィルスの感染者の報告が無い状態が続いています。このまま終息して欲しいと思いますが、世界ではまだまだ感染者がかなり多くいるようです。安心できる状況ではありません。

保育園では予定通り運動会、乳児クラスの親子遠足が行われました。事故もなく、楽しい行事でした。参加して下さった皆さんには心から感謝です。

10月半ば過ぎ頃から急に気温が下がり寒さを感じる毎日が続いています。寒い日に雨が降るとモチベーションが下がります。しかし、子どもたちは天候に関係なく元気に声を上げ活動しています。

11月になると文化祭でしたが、コロナの為、バザーや食堂はできません。子どもたちの作品展示は行うことで準備がなされています。昨年度は送迎時の通路に展示していましたが、今年は保育室にも展示し保護者の皆さんに見て頂けるようにします。

12月のクリスマス発表会に向けての準備が始まろうとしています。内容は昨年度と同様に2部制にし、モニタールームも設置します。楽しみにして下さい。

江刺保育園は来年度から利用定員を90名から80名に減らします。ここ2,3年の利用児童は90名を満たしていません。また園舎は乳児室は増築してありますが、幼児クラスは65名定員のままの建物なので最低基準を満たすことが出来ない年度があるのです。その場合は遊戯室の一部を保育室として使用することで基準を満たしてきましたが、少子化により、またコロナの影響により利用定員が増えることはないだろうという判断のもとに理事会で協議し承認されています。しかし、職員を減らすということではありません。現在の職員体制を維持できる利用定員が80名であるという事です。

経営的には困難な時代になってくるのだと思います。


2021年8月19日 オリンピックの感想
 しばらく雨の日が続いていました。気温も20℃以下の日もあり一気に秋のような天気になったと思います。西日本では線状降水帯が停滞し、土砂崩れや洪水などの被害が拡大しています。最近は毎年のように豪雨による大きな災害が発生しています。

今日は久しぶりに良い天候になり気温も30度を超え高くなりました。しばらくできなたったプールも今日は久しぶりに楽しみました。明日も気温が上がり出来そうな感じです。

 オリンピックは終わりました。様々な異論の中で行われたオリンピックでしたが、どの競技のアスリートの活躍はとても感動しました。私自身はこれが出来たことはとても良かったと思っています。活躍できた選手、できなかった選手それぞれに大きな感動を貰った大会でした。若いアスリートが自分の力を誇示するのではなく、多くの支えと応援があったことを心から感謝している姿を確認したとき、肉体と共に精神も大きく成長し、この結果が得られていることに感動するのです。狭いイデオロギーや国家主義のために参加している人たちもいると思うのですが、そのようなことは大きな時代錯誤になっていることに気付かされるのです。
 全てのオリンピアン達は命を謳歌するために、自分だけではなく自分を支えている多くの命を支える為にこの4年に1度の大会に全力を注いでいるのです。その姿は勝ち負けに関係なく、記録の如何に関係なく、とても崇高で美しく、見る者たちに大きな喜びと感動をもたらしていることを改めて確認することができるのです。私は素晴らしいオリンピックであったことを声を大にして伝えたいと思います。そして次に行われるパリのオリンピックに大きな期待と生きる希望をもって、楽しみにその時を待ち望みたいと思います。

 それにしてもコロナの拡大はますます広がっています。留まる様子は全く見えてきません。ワクチン接種ですが私たちの保育園の職員は6人が滞っていましたが昨日で全員の予約が完了し9月中旬には全員2回接種が終了する予定です。ワクチン接種による副反応が見られました。特に若い職人に高熱の出る症状があり2~3日休む職員が居ました。いまは回復し元気です。

8月の下旬に計画されていた会議は軒並み中止の連絡が来ています。また公共施設の利用が出来ない状況になっています。9月11日に予定している運動会はこのまま緊急事態宣言が続くと出来なくなるかもしれません。8月末には何とか感染者が減少し、緊急事態宣言が解消されればと願っています。

2021年8月7日
 ものすごい暑い日が続いています。息をするのも大変な感じです。特に私は7月28日胆沢病院泌尿器科に入院し前立腺肥大と膀胱内結石の除去手術を受けましたのでかなり堪えています。退院は7月31日で8月3日から仕事に復帰しました。約5センチくらいの結石が3個膀胱内にあり、膀胱内に大きく迫り出し肥大した前立腺によって自然排石は不可能であるということで、肥大した前立腺と膀胱内の結石を除去する手術を受けました。今まで頻尿と排尿に支障があり、膀胱炎や尿道炎等があり手術をお願いしました。まだ、血尿と排尿時の痛みがありますが、何とか毎日を過ごしています。

幸い仕事の方は他の先生たちがしっかりとカバーして下さり、なんの支障もありません。約3時間以上の手術でしたので、体力がかなり落ちています、なかなか以前の通りには行きませんが、排尿がとてもスムーズになり、頻尿もなくなっています。尿がこんなに勢いよく出ることに驚いています。徐々に回復に向かっています。

私が入院中に妻が父親の転倒を介助したとき腰痛を起こ
、私の退院後に通院したら圧迫骨折になっていました。回復するまでお風呂掃除は私の仕事になりました。力仕事、体を大きく動かす作業は出来ませんが、買い物などの軽作業は出来ます。妻のほうが回復まで私より時間がかかりそうです。

私は7月30日になり70歳になりました。隠退も具体的に考えなければなりません。いよいよ後期高齢者の仲間入りです。連日の暑さになんとか耐える毎日です。


2021年6月15日(火)
 暑い日が続くようになってきました。熱中症に注意しなければならない季節です。コロナ禍の為マスクを付けなければなりませんが、熱い時は非常に息苦しさを感じてしまいます。こんな状況ですが子どもたちは非常に元気で過ごしています。

保育園は年度の1/3が過ぎました。ほとんどの子どもたちは保育園の生活に馴染んでいます。これから様々な保育活動が展開されるのですが、地域の方々や、他の施設や学校のとの交流はまだ感染等心配な点があり
、慎重に成らざるを得ません。しかし、出来る限り予防対策をして活動したいと思います。

6月1日に親子遠足が出来たことはとても良かったと思います。職員間の一体となった連携や協力、子どもたちとそれぞれのご家族のより良い関係性の構築の上で、この遠足が如何に良い働きをするのかを改めて確認できました。

参加して下さった保護者の方々も、子供と同じ思いを共有し、多くの方々と楽しい時間を過ごすことの大切さに気が付かれた方が多くいたのではないでしょうか。通常であれば「夏まつり」「運動会」等の行事の準備が始まるのですが、コロナ感染予防に重点を置いた活動に成らざるを得ませんが、昨年度の経験を生かして準備したいと思います。

保育園の4月から6月は決算報告の為、保育以外に事務的なこと、経営的なことが煩わしい次期なのですが、一先ず理事会や評議員会、役員の再組織、登記、その他届出が完了したところです。他の施設よりも早く終わったのは良かったのですが、意外と間違いが多くあり早速所轄庁よりご指摘を頂いています。

私自身の体力、そして能力も衰えていますので速さではなく、慎重さに重点を置かなければなりません。反省すべきことがかなり増えています。このような状態ですが今期までは継続できるように神様のお支えを祈りながらの毎日です。


2021年5月12日(水)
連休が終わりました。桜の花はもう既に散ってしまいました。朝夕に少し寒さを感じますが、徐々に気温が上がり過ごしやすい日が続いています。

毎日コロナ関連の報道がなされ、毎日感染者が増加しています。もう感染を防ぎきれない状況になっています。

ワクチン接種がようやく始まりましたがそのワクチンも効果があるのかどうかはっきりしません。ウィルス自体耐性が進みさらに感染者が増えている状況です。

保育もコロナのことを考えながらの保育が進められています。近隣でクラスターが発症し心配な状況が続いていますが、正確な情報が出されていないため噂話を聞いて対応を考えているのです。行政は正確な情報をしっかり伝えて欲しいと思います。4月でしたが保護者の中から濃厚接触者であることを自己申告していただいて、始めて知ることができたということがありました。全てを明らかにすることが、正しいとは思いませんが、保育園のような集団で生活をしている施設に対してはどのような対応が必要なのか対策を考えるための情報提供はあってしかるべきだと思います。

対策が後手になると終息するための時間がよりかかってしまうことになります。幸いにして私たちの保育園では感染はありませんが、お互いに協力しながら、予防するためには正確な情報は必要なのです。


2021年4月14日(水)

昨年度、水田の耕作を以前からお願いしていた方に全てお願いし農業委員会に承認していただいたのですが、男石農家組合から次の組合長に就任して欲しいというお話があり、どなたもいないので今までご迷惑をお掛けしていたこともあり引き受けました。

それから、男石自治会から副会長の要請があり受諾し、農業共済組合岩谷堂地区の会長になってしまいました。どういう訳か様々な役の就任が求められていることに驚いています。教会関係のものを含めると10個くらいの役職がありました。

いまはコロナの為、それぞれの集会が中止されていて、実際の働きはないので助かっています。しかし、無責任な話しですが本当にできるのかどうか私自身分かりません。当たって砕けろという心境です。

今年度の保育園の利用児童はかつてないほど少なくなってしまいました。2022年度には定員を90人から80人に変更しようと思います。奥州市内のほとんどの施設が同じように利用児童が少なくなっているようです。

急激な減少はこの地域に子供が誕生していないのです。奥州市内で産婦人科は個人病院1か所しかないのです。大きな公立の病院には産婦人科が無いのです。個人の産婦人科の病院で受け容れられない時は北上市か一関市に行かなければならないのです。

このような環境では、子供が欲しい家族がいても不安でどうすべきか考えるでしょう。ましてコロナの感染が拡大しているのですから少子化はさらに進むことになります。待機児童がいることより、子供が大幅に減少していることの方がより重大な問題なのです。

今年はコロナ感染拡大や少子化等、厳しいスタートになりましたが、保育園の子どもたちがみんな元気で過ごしていることが救いです。平穏な日常が一日でも早く戻ることを祈ります。