2016年度 園長(遠藤清賢)の独り言

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2017年3月28日 2017年度事業について

3月24日(金)に岩手県保育協議会の総会が行われ、その会で副会長としての役割を終えることができました。藤本会長からお誘いを受け6年間、副会長として全うできたことに心から感謝しています。この年で多くのことを学び、多くの出会いに恵まれ、多くの方々に支えて頂きました。心から感謝です。

さて、保育園は卒園式が終わり、新しいクラスの担当も決まりました。新卒の新しい2人の保育士が加わり2017年度の準備が行われています。保育士の採用にあたっては特に求人活動をしたわけではありませんが、江刺保育園で保育実習をした二人から履歴書が届けられ、採用を決定しました。

また、理事会も終了し、新年度に向け、評議員会に推薦する理事、監事を決定しました。そして、事業計画、予算を承認して頂きました。4月初めに決算を確定し監査、理事会、その2週間後に評議員会を開催する予定です。

子育て支援事業は現在1カ所で行っていますが、4月より会場をもう一つ増やし活動の内容に応じて会場を選び支援活動を行う予定です。その会場は新築した江刺教会ですが、大人数の活動やお調理作りの活動は教会で行うことになります。

4月からの利用児童は85名となっています。定員は90名なので5名少ない状況から始まりますが、利用者の兄弟関係で昨年生まれた子どもたちが結構多くいて7月か8月までには定員は満たされると予測しています。しかし、少子化の影響は徐々に出てきていると思います。

新年度の事業計画に於いて、4月より社会福祉貢献事業の担当者を決まました。具体的にどのような活動をするのか決めてはいませんが、4月から何ができるのかを具体的に検討することになります。

今考えられるのは、近隣地域の一人暮らし高齢者世帯への支援、放課後児童クラブを利用できない子どもたちへの支援、その他、様々な施設との連携や地域との連携を模索しながらの活動になると考えています。

少子化が今後どのようになるのか判りませんが、保育以外の事業展開を検討する上でもこの事業は重要であると考えています。当面は無料または実費による貢献活動になります。活動内容が決定したら奥州市に報告し具体的に活動することにしています。

私は入園式の次の日、5日から10日くらいまで休みを頂き入院して体のメンテナンスを行います。老体に鞭を打ってまた1年努めさせて頂きます。2016年度皆様のお支えを感謝いたします。

2017年2月28日 インフルエンザに感染しました。

2月22日(水)この日午後から急に寒気が出てきました。その夜熱を測ると37.4℃です。私の平熱は36.0℃調度位ですので、37℃を超えるとかなり体調が良くないのです。午後からの寒気がずっと続いていました。その夜は眠ったのか眠れなかったのか浅い眠りがずっと続いていました。

朝になると熱が37.9℃になっていました。この日は一関の睦保育園の内部監査に出かけなければなりませんが、一関教会の牧師は最近大手術を終えて退院したばかりで、もしインフルエンザだったとしたら大変迷惑をかけてしまいますので、一関の園長先生に電話し熱でお休みすることを伝えました。

すぐにかかりつけの病院に行き診察してもらいました。インフルエンザの検査をしてインフルエンザとして診断されました。この日から5日間は家で静かに生活すること。5日分のインフルエンザ治療薬を処方するので熱が下がっても5日間は薬を飲み切りなさいと言われました。

来週の月曜日27日まで休むことになりました。久しぶりの病欠となりました。保育園に電話すると今日の給食は私の大嫌いなレバーでしたので、栄養士から今日の給食がレバーだから休むのではないですね、と疑われました。その時今日はレバーだったことを思い出し正直ホッとしました。

熱はその日の夕方には下がり、重苦しかった体が軽くなりました。咳も止まり、これで5日間休むのは申し訳ないような気がしました。
タミフルを朝食後、夕食後の2回飲むのですがその後、視点が定まらず、すぐに眠くなるのです。午前中は殆ど夢を見ているような感じです。

何か活動しようと動き出すのですが、すぐに夕食になり同じように思考力が全く機能不全の状態になり1日が終わってしまう5日間でした。2週間前に購入した「サピエンス全史の上巻、下巻」を読もうとしましたが、読み始めると眠っていることに気付くのです。結局上巻だけしか読めませんでした。

発売後話題になっていた本ですが噂にたがわず今までの既成概念が吹き飛んでしまう内容でした。もっと、こんな体調の時は真意を読み取りことができないと思いましたので、出来るだけゆっくり読むことにしましたが、文字を追いかけるだけで内容を把握できないまま読んでいたように思います。

結局人間が究極的に信頼しているのは貨幣だけなのだというところで上巻は終わっていました。大きな歴史の出来事は誰かが考え出した噂話の中で人が思い込んで行動した結果に過ぎないのかもしれない。全て不確定な要素が歴史を刻んできた社会に空しさを感じてしまう気がしました。

インフルエンザは回復しました。今日から元気に活動したいと思います。

2017年2月14日

いつのまにか2月になっていたという感じです。社会福祉制度改革のために新しい役員体制を考え、理事会、評議員会を組織し、定款変更の認可を申請し認可されました。定款変更に伴う諸規程を改定し、11月から2月初めまではかなり忙しい時間を過ごしていました。

これから新年度の事業計画と予算を検討しなければなりません。来年度より社会福祉貢献活動を具体的に検討したいと思います。担当者を決め、さし当り私たちができることは何であるのか4月より検討し実施したいと考えています。

今の時点では、高齢者の一人暮らしの方に対しての給食サービス、とか放課後児童クラブを利用できない小学生が過ごすことの出来る小学生向け放課後生活施設のようなことはできそうな気がします。

徐々に少子化が進み保育だけでは施設経営が困難になると思いますので、それに備え、自分たちは保育以外に何ができるのか考え、将来のために具えて行きたいと思います。

2016年11月17日

14日にこのページの更新をした後厚生労働省のHPをのぞいてみたら新しい定款に関する政省令が11日付で出されていました。出された資料全部で約400ページくらいあると思いますが、その中から保育に関する物や定款変更に関する物を抜粋して読んでみました。

会計の運用の取り扱いについては外部監査を行って下さる佐藤晃信税理士事務所にお任せして、定款変更の部分を確認し、以前に作成した定款を見直し、さらに細則と評議員選任・解任規程、監事監査規程、役員報酬規程を準備しました。

21日(月)佐藤晃信税理士事務所主催のセミナーが盛岡で開催されますので、その時に作成した物がさらに見直し、12月1日の理事会で新定款を承認し、市に定款変更申請を行いたいと思います。

12月8日(木)に全国保育協議会の正副会長会議があり出席します。その会でもおそらくこの件について何らかの情報が得られるかもしれません。その場合は皆さんにこのHPでお知らせしたいと思います。

2016年11月14日

運動会、文化祭、祖父母参観等の行事が終わりいつの間にか11月になっていたという感じです。暑さは一気に寒さに変化し、クラーからストーブを使う毎日になりました。私は65歳を過ぎ一段と体力の衰えを感じています。保育園の子ども達から毎日励ましてもらいながら生きています。

社会福祉法人の制度が大きく変化し、そのために理事会や評議員会の体制を一新しなければなりません。その準備を行っていますが、国からの定款準則がいつ示されるのか、示されないのかはっきりしません。

とりあえず新しい定款を例に従って作成し、定款細則、評議員及び役員の報酬規程、を作成しました。最近保育制度の変更や今回の改革において事前に示されている計画があるのですが、そのタイムスケジュールどうりになっていないため多くの施設が戸惑っていると思います。

どうしてこんなに余裕もなくことが性急にことが進められるようになってしまったのか疑問が生じます。各施設の準備は、県や、市町村と同時進行で勧めざるを得ないので疑問が生じた時どうすれば良いのか迷ってしまい不安を助長してしまうのです。

12月1日に臨時理事会を開催し定款を承認して頂き、現行の理事から4名が評議員になってもらい、理事を3名新たに委嘱することを決定することを確認しています。また評議員選任・解任委員会は1月の定例理事会で組織し、その時点で新理事による新しい理事会を組織することにしています。

従って今年度中に定款変更が市に承認されるように準備を進めたいと思います。来年の6月くらいまで煩わしい日々が続きそうです。

2016年8月24日
 「コンビニ人間」を読んで

8月も終わりになりました。明日は岩手県の施設指導監査が午前10時から行われます。監査を受けるための準備は整っていると思います。監査のために県の振興局から3名、保健所から1名が来園する予定です。正直早く終わって頂きたいと思います。

7月30日で私は65歳になりました。精神と体が一体となって働くことが難しくなています。気持ちが先行し、体が息を切らして毎日を過ごしているような状況です。特に酷暑の今は中々体が動かなくなっています。

体調が良くない日は心まで落ち込んでしまいます。子どもたちを見ていると私とは逆に体が先行して動き、気持ちが行動を追いかけているのです。私もこんな時代があったはずなのに、あの時の心も体も思い興すことができなくなってしまいました。

出来る限り余裕を持って体に聞きながら行動しなければなりません。暑い日が続いているため、充分な睡眠がとれません。またオリンピックがありつい夜更かししてしまいました。眠らないのが一番体に堪えます。要するに年老いたということです。

お盆のとき村田沙耶香さん作「コンビニ人間」という芥川賞を受賞した小説を読んでみました。とても不思議な読後感でした。コンビニという世界に生きることで自分が生きているという実感を持つことができる人について描かれていました。

私たちは殆ど全ての人たちが自分の生きる空間を持っています。その世界は社会の中でメジャーとかマイナーとか区別されていますが、それは社会がかってに区別しているだけであって、その世界で一生懸命に働いて生きている人にとっては全てがすばらしい生活空間であり命の空間なのです。

私たちが生きているという実感を感じることができるのは、他者のために働いていることに生きがいを感じることで命が輝くのだと私は思います。それがどんな空間であっても、その中で輝けるのであれば自分が生まれ生きていることを喜ぶことができるのです。

私の生きている空間は子どもたちとともに過ごすことのできるすばらしい命の空間です。そして衰えている肉体を持余し、疲れや体調不良を感じながら過ごしている空間でもあるのです。

しかし、決定的に普通の人たちと違うのは、神様が見守っているという信頼の中に生かされているという安心感があることです。このキリスト教という世界感の中で自分が用いられていることを実感できることが私たちクリスチャンとしての生き方です。

コンビニというマニュアル化された世界のなかに自分自信を輝かすことができるというのは私たちクリスチャンの世界観と多少通じるものがあるように感じました。是非、読んでみてください。


2016年7月21日


7月には幼保連携型認定こども園への移行の申請書を提出しようと準備していましたが、未だに書類が出来上がっていません。保育専門員や教員の保育業務参加の条例が承認され、申請用紙の変更がありせっかく作った書類を作り直さなければなりません。

また、社会福祉法人法改正に伴う評議員会の設置等のために今後の役員体制をどうするのか思いを巡らしています。様々なことが重なってしまい滞っている状態です。

そして、幼保連携型認定こども園への移行が本当に良いのどうか、正直なところどうしたら良いのか悩んでいます。決断がつかないのは年のせいなのでしょうか、確かに体力や気力が衰えてきたことを感じています。

そんな中で良くなっていることは音楽表現に自然な感情移入ができるようになって来たような気がするのです。難しい曲から離れ、自分が解釈できる曲を演奏するようになったからだと思います。

依然は挑戦的な難曲ばかり練習していました。そのせいもあり左手に痛みを感じるようになりました。整形外科で診察した結果、手指の関節の軟骨がほとんど亡くなって居るのだそうです。とくに左手親指の付け根と、人差し指の関節は殆ど軟骨が無く、そのせいで痛みがでるのだとそうです。

痛いときは練習を休んだ方が良いとのことでした。そんなこともあり左手の複雑な動きが求められる難曲の練習は控え、昔から良く親しんできた曲を改めて取り組んでいます。そうしたら声を出して口ずさむように、弦を弾くことができるのです。音もとても良い音色になっているのです。

そうすると2時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。そして手の痛みが強くなっているの覚えその日の練習を終えるのです。現在練習しているのはタレガ作のマリーア、エンデチャ・オレムス、バッハ作のクラヴィーヤ曲集No1、佐藤弘和作の9月の雨、等です。

家に帰りギターを手にし好きな曲を演奏し、1日が終わります。

2016年6月28日

2016年度2ヵ月が過ぎてしまいました。今年度は幼保連携こども園への移行や社会福祉法人法の改正による評議員会の設置等、これからの施設の運営に於いて重要な転換期になると思います。幼保連携こども園への移行については7月中旬には県に申請書を提出するために準備しています。

評議員会の設置は各施設とも大きな課題になっています。社会福祉法人の体制が大きく変化し、評議員会が法人の最終決定機関となり、理事会は執行機関になります。評議員会が理事、監事等の役員の人事権を持っています。その評議員を選任することが全ての社会福祉法人にとって大きな課題になっているのです。

今年度中に評議員を決定し、評議員会を組織しなければなりません。その評議員会によって理事会の役員が決定されるのです。評議員と理事、監事の血縁関係は認めらません。家族で経営している施設に於いては非常に難しい制度改革になっているのです。

現状の保育は順調に運営されているように思えます。処遇改善の予算が支給され保育の先生たちの給与は幾分増額していますが、まだまだ十分とは言えません。消費税の増額が据え置きになり、子どもの社会福祉に関する予算が予定通りに支給されるのかどうか不透明になっています。

都会に於いては待機児童の対策、地方に於いては少子化の影響、保育士の不足等、問題は山積みなのです。今後このまま少子化が進んだ場合、経営の出来ない保育施設が増えることが予測されます。子どもがいなくなり経営できなくなってしまう施設が増大することが予測されます。

私達の施設も例外ではなく、この課題と真正面から向き合い対処しなければならなくなります。子ども達の成長をどのように支えるのか、根本的に見直し、今後の方向性を決めなければなりません。

今までのような、保育施設の定員を増やしたり、補助事業の数を多くするような小手先の対策では何の対策にもなっていないのです。せっかく幼保一体の制度が始まったのですが、その制度が日本の子ども達の未来にとってより必要な重要な制度であるのかどうか、今の段階では何も見えてきません。

施設経営が良くなったとか、悪くなったとかではなく、もれなく全ての子ども達に良い保育と教育が提供できる制度となるのかどうか、そのためには確実な予算の確保が求められますが、自らの政党の存続と憲法を改正することしか念頭にない政府には、この課題を解決する意志はないのでは、意志ではなくその能力を持ち合わせていないように思います。